寺島さん Nature #7724, 7729
2冊から6報の紹介です。
Yi-Lynn Liang et al.
ヒトのGPCRであるカルシトシン遺伝子関連ペプチド(CGRP)受容体CLRの構造がクライオ電子顕微鏡を用いて解析されたという話でした。RAMP1という蛋白質がアロステリックにCLRに結合することで構造を安定化させているということが今回分かったそうです。先日の集中講義でクライオ電顕の話を聞いたこともあって、細かい構造まで綺麗に解けているのはすごいと感じました。

Masashi Tanaka et al.
キンカチョウという鳥が親から子に歌を受け継ぐメカニズムについての話でした。ただ歌を聴くだけでなく同時に行動を観察することでドーパミンを介した伝達が脳で行われているそうです。他の鳥においても同じようなことが行われているのかが少し気になりました。

平野くん Science #6411, 6414
2冊から3報の紹介です。
Kyle E. Watters et al., Nicole D. Marino et al.
CRISPR-Cas12aに対するanti-CRISPRを異なる2つのグループがそれぞれ別の方法で発見したという話でした。ゲノム編集効率が良いCas12aの欠点として切断活性が高すぎるという点があったものの、今回のanti-CRISPRの発見によって任意に抑制できるようになり今後のCRISPR-Caゲノム編集に活かせそうだと感じました。

Nick S. Laursen et al.
インフルエンザのA型B型に対する抗体を連結させることで、より少ない濃度で耐性を持たせることが出来るようになったという話でした。また抗体を発現するアデノ随伴ウイルスを鼻腔内に定着させることで単純に抗体を接種するよりも長期的に耐性を持たせられるという結果が出ており、改善の余地が見られるものの様々な病原に応用できそうな面白い技術だと思いました。

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