Nature 平野さん
2冊(No.7771, 7774)から4報紹介
Sohn G. Kim et al.
腸内環境を整えるBPscsk株が、nisin-Aに類似する抗生物質を産生するという話。腸内細菌叢はこれに対する耐性をもっているため、外来の細菌を選択的に排除できるのであろうという点が興味深かった。

Yi-Chih Lin et al.
PIEZO1を脂質二重膜に再構成し、その機能を調べた話。両端から引っ張るように膜に力をかけると直径が広がったため、チャネルが開くであろうという内容。物理的な力を直接チャネル開口に生かしていて面白いと思った。

Science 本間さん
4冊(No. 6449, 6452, 6454, 6455)から13報紹介
Jeanettle L. et al.
栄養不良の乳児を対象に食事と腸内細菌叢がどのように関わるか調べた話。食事が代謝や発育にとって重要であると改めて感じた。

Qian Cong et al.
タンパク質対を予測するという話。共進化残基を同定することでタンパク質界面を予測している。タンパク質構造解析の新たな手法として興味深かった。

Ahmed S. et al.
電位センサードメインと蛍光色素捕獲のためのドメインを組み合わせ、活動電位を可視化できたという話。電極を刺す必要がないのは大きな利点だと思った。

PNAS 相良さん
2冊(Vo. 116, #28, 30)から3報
Bing Zhou et al.
休眠中のバクテリアがTigタンパク質のリン酸化によって休眠打破するという話。休眠状態でどのように外部環境を感知しているかが気になった。

Kurt Whittemore et al.
テロメアの短縮率が各生物種と相関性があるという話。生物種によってテロメア修復速度が異なることがうかがえ、興味深かった。

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