錦野さん Nature No.7765 , 7787
2誌から4報の紹介でした。
Katja Eaelber et al.,
ミトコンドリアの内膜に存在するMgm1とういタンパク質の構造と組み立ての話。Paddleドメインのジスルフィド結合や正電荷をもった残基が重合やGTPase活性に重要だそうです。Paddleドメイン同士が相互作用、重合しチューブ状に形成されるということで興味深かったです。

Anatol Luther et al.,
線虫と共生するバクテリアから新しい抗生物質をみつけたという内容。Darobactin という7つのアミノ酸からなる抗生物質。Ampほど強力ではないがBamAをターゲットとしグラム陰性菌の膜を溶かすようです。線虫と共生する菌からとってきたのが不思議でした。

堀くん Science #6429 , 6441 , 6550
3誌から4報の紹介でした。
Shuichi Hoshikawa et al.,
DNA, RNA の塩基を新たに4つデザインして有用性について説いた話。熱力学的実験と構造的な検証をしていた。近未来的な話でおもしろかった。

Simon Hollerith et al.,
オタマジャクシのしっぽを切断し再生するときの様子について調べた話。切断面の周縁部にROCsが局在することで組織の再生が行われるようです。最近、再生医療が話題になっており興味深い内容でした。

寺島先生 PNAS vol.116 no.46 , 48 vol.117 no.2
3誌から7報の紹介でした。
Xiaoye Liang et al.,
6型分泌システムのエフェクターを効率よく送り込む仕組みについてでした。分泌装置の根元に3つの酵素がローディングされ認識されることで打ち出されるように制御されているそうです。どのように認識しているかなど謎はまだあると感じました。

Badri N. Dubey et al., Hybrid histidine kinase であるShkAの構造や活性について。ShkAは通常ヒスチジンキナーゼがもつinputドメインが存在しない。そのかわりRec1のDDRモチーフにc-di-GMPが結合し構造変化することで下流の反応へつながる。

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