Paldi et al.,
細胞分裂中期においてCHL4という遺伝子を用いたChiP-seq asseyというものを行い、コヒーシンが染色体上でシスに結合していることを特定した。トランスに結合しているものしか知らず、さらにシスに結合することで分裂が安定する可能性があり、興味深かった。
PNAS 成田さん Vol. 117; #23, 24
2冊から5報の紹介でした。
Zosel et al.,
天然変性タンパク質がcrowding agentにより相互作用がどう変化するか、ACTRとNCBDの2タンパク質を用いて調べている。高分子PEGの大小、タンパク質のFold状態によって排除体積が異なるとして算出していたが、このような考え方で相互作用を考えることが個人的に初めてだった。
Pandit et al.,
アクチン繊維の側面から新たなアクチン繊維を伸ばすArp2/3複合体について、外力や脱リン酸化の観点から特徴づけていた。専門基礎科目の試験で覚えた構造についての話で懐かしくもあった。
PNAS 梶野くん Vol. 117; #23, 11
2冊から3報の紹介でした。
Mitchell et al.,
ゼブラフィッシュにおいてScg2という遺伝子が繁殖にどのような影響を及ぼすか調べていた。オスとメスに対してその遺伝子の有無で大きく産卵率や繁殖率などが異なり、またそれらに相関性がないのも不思議だった。
Bian et al.,
シロイヌナズナの気孔の形成において、PP2Aという脱リン酸化酵素の役割について調べていた。PP2Aの部分的な欠失で気孔の数やそのまわりの細胞の形態の変化が見られた。全てがほぼ初耳で面白かった。