小嶋さん Nature #7816, #7821
2誌から6報発表
Michael P. O’ Donnell et al.,
センチュウの腸内細菌種によって、嗅覚に関する忌避応答が変化するとうい話。腸内細菌の代謝産物(TA)を蓄積、代謝することでセンチュウ体内に忌避物質(OA)が産生され、OAに対する忌避性が低下する。害虫駆除に際して農薬の散布量を低下させたりするのに役立つのではと思った。
David Tomasek et al.,
BAMタンパク質自体が、別のBAMタンパク質によってホールドされるという話。C末端→N末端の順に折りたたまれ、折りたたみが完了すると構造変化によってBAM同士が外れる。最初のBAMはどのように構造変化するのか気になった。
寺島さん Science #6505, #6510
2誌から5報発表
Mitsuhiro Matsuda et al.,
マウスとヒトの胚発生のタイムスケールに差が出る原因を調べた理由。胚発生を進めるためのタンパク質の合成、分解の速度に差が出ることで、全体のサイクルにも差が出るとのこと。このコントロールが可能ならば、家畜の生産サイクルを早めて生産性を上げることができそうだと思った。
相良くん PNAS vol.117 #29, 32
2誌から4報発表
Clarisse Roblin et al.,
ルミノコシンという新たな抗生物質候補タンパク質について。作用機序が特徴的で、膜に穴を空けるのではなくATP合成経路を阻害することで抗菌性を発揮する。近年耐性菌への対策が叫ばれるなか、画期的な打開策になりうると感じた。