Marta et al.,
細胞中の油滴について、進入してきた病原体にとって栄養場となる一方、自然免疫系が仕込まれており、抗生物質が流入することで病原体の増殖を抑えるといった内容が述べられていた。図では大腸菌に対しての成長増殖の抑制が示されていた。匂いなどで害虫を引き込んで捕獲する罠のような装置が、実際に体内で機能していることが面白いと思った。
PNAS 山崎くん Vol.117; #42, 44
2冊から3報の紹介でした。
Kamil et al.,
細胞解毒性を示すABCB1というトランスポーターの構造が、基質や阻害剤の結合状態でクライオ電子顕微鏡により解析されたという内容だった。基質の結合部位や空洞部位(アクセスポイント)の構造が明確に解析され、癌など様々な疾患に対する阻害剤が作成されることも期待され、医療の進展に繋がれば良いと思った。
Asier et al.,
コーンスネーク(爬虫類)の皮膚の色の多様性が、リソソームの輸送に関わるとされるLYSTという遺伝子の変異が原因で生じるという内容が述べられていた。色素が含まれるメラノソームやキサントソームなどの形状や大きさが動物の成長につれて完全にバラバラになり、興味深かった。色の多様性がLYST遺伝子にあると思いついたこともすごいと思った。