藤原さん Nature#7837, 7838
2冊から4報の紹介でした。
#7837 Jonas Schluter et al.
腸内細菌の免疫系との関連性についての論文で、好中球、リンパ球、単球の数をFMT(微生物叢の移植)治療の有無で比較して、微生物叢の免疫系への影響を分析していました。免疫療法として微生物叢を標的としていくという流れをあまり知らなかったので知れて良かったです。

#7837 Takehiro Takahashi et al.
コロナウイルスに対しての免疫応答における男女間の差についての論文で、男性では獲得免疫系があまり働かず、自然免疫系で補っているという内容でした。他の感染症でも性別によって感染リスク等に違いがある様ですが、どうしてそういった違いが存在するのか気になりました。

堀さん Science#6496,6507
2冊から5報の紹介でした。
#6496 Yang Liu et al.
very fast CRISPRというシステムについての論文で、crRNAのウラシルを光感受性の別のものに置換することで、光刺激によって任意のタイミングでシステムを発動させることができるという内容でした。既存のシステムをより良い様に改良していくという方向性の研究で、新しいことを見つけるというのも大切だが、こういった方向性も大切だと思いました。

#6496 Malgorzata A. Gazda et al.
雄と雌において色が異なる種(鳥)のその色違いのメカニズムについての論文で、交雑によって生まれてきた雑種のモザイクカナリアの遺伝子から色の違いを生み出す遺伝子を探したという内容でした。交雑可能な近隣種の中にも雌雄で色が異なる種、異ならない種が存在していて、その形質を持つこと、持たないことの意義とは何だろうか、と不思議に思いました。

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