和泉さん Nature #7842、7841
Aakash Basu et al,
loop-seqという方法でゲノムDNAの屈曲性(力学的性質)を評価しようというものです。loopをつくる際にニックを利用することでハイスループットな解析が可能になったようです。ヌクレオソームのどの位置の配列かによって屈曲性が違うようで、屈曲性によるコードを作ることができるのではないかということであるようです。 エピジェネティクスはユークロマチンかヘテロクロマチンが調べるようなイメージがあったのでDNAの力学的性質を評価するというのは新しいと思いました。

Michael A. Willcockson et al,
リンカーヒストンH1の欠損によってクロマチンの局所密度が変化していることが示したものです。ヒストンH1の欠損によって核のサイズが大きくなっており、コンパートメントの変化(クロマチン構造の変化)がみられたそうです。

伊藤さん PNAS #117、118
Johnson, Abrams R et al,.
小型犬の歯列病および、体長に関連する遺伝子領域を決定したものです。ゲノムワイドな解析によって9番染色体のRNAメチルトランスフェラーゼFTSJ3、 成長ホルモンGH1が検出されました、成長ホルモンが体長に関与することは考えうるとは思いますが、新しくFTSJ3が見出されたことが大きいと思いました。この知見から小型犬の遺伝病のリスクを減らすことが出来ればいいなと思いました。

Stefanie Kurts et al,.
豚の性決定遺伝子をゲノム編集して性転換を起こそうというものです。 豚の家畜としての利用(オスは食肉に向かない要素があり、去勢を行う必要がある)に加えて、人の知見につながる大型哺乳類での性についてのモデル動物としての利用が期待されるそうです。

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