Nature 梶野君 #7849, 7855
2冊から4報の紹介でした。
Charlie Y. Mo et al.,
III-A型 CRISPRの免疫機構についての論文だった。通常の通りに侵入してきたウイルス等のssDNAを分解・切断するのに加え、感染された宿主細胞にも変異を導入できるという目新しい内容を知ることができて興味深かった。

Nathan P. Achilly et al.,
マウスモデルを用いて、レット症候群という難病指定の病気に対し、発症前の段階でトレーニングを行って症状の進行を遅らせることを示した論文だった。マウスとヒトとでは効き方が異なると思うが、幼少期の短期間の症状を抑えるだけなので、実用されるような治療法としては確立されないと思われた。

Science 本間さん #6533, 6534, 6536, 6538, 6539
5冊から12報の紹介でした。
Doron Levin et al.,
世界各地から200近い野生動物の糞を採集して、体内に存在する細菌の多様性を調べた論文だった。そのような実験手法が地道で原始的な感じがして面白かった。またそこから野生動物の食性や行動範囲、生活様式など判明する点が多くあると思い、今後もっと様々な解釈がなされると期待できた。

Steffen Breinlinger et al.,
人為的な原因により白頭鷲が大量死したことが要因として考えられるといった論文だった。餌として捕食した中に臭化物を付加した物質があったらしく、人間を含めどの動物にもこのような大量死がありえると考えられ、恐怖を感じた。今回の判明から人間の活動を見直す機会となれば良いと思った。

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