伊村さん
Nature May 2018. Volume 557. Number 7707
Wong & Gehring et al.,
Dong et al.,
Akturk et al.,
Kalayil et al.,
これまで真核生物で主に研究されていたユビキチン化が、原核生物ではどうなっているのかについての4報。レジオネラの持つユビキチン化酵素SdeAのユビキチン結合部位、セリン残基(真核生物ではリジンにあたる)活性化部位など、結晶構造から多くの情報が得られた。学部の講義では真核生物での話しか聞くことがなかったが、原核生物のユビキチン化も似ているようで役者がところどころ違っていて面白い。

Nature May 2018. Volume 557. Number 7705
Shepherd et al.,
腸内細菌叢の多様性、新規の細菌の定着について。ポルフィランなる特殊な多糖を代謝できる遺伝子を持つ細菌をマウスに移植し、ポルフィラン存在下・非存在下で生育してGFPで細菌をトレースすることで、定着の度合いを見た。新規の腸内細菌の定着には何ヶ月もかかるようなイメージだったが、七日保持させると定着するというのに驚いた。

Latorraca et al.,
GPCRは創薬のターゲットとして重要であり研究が進んでいる。GPCRの下流シグナル伝達因子のアレスチンについて、GPCRであるロドプシンを用いて、アレスチン-GPCRの結合部位を調べたところ、GPCRコアの持つ二カ所のループと、Rp 部位が重要と分かった。結合部位や活性化状態によって構造が変わったり、ねじれたりするあたりが興味深かった。

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