Parsa Akbari et al.,
肥満に関係する遺伝子の話だった。BMIと関連する遺伝子が16個もあり、その中でも脳で発現するGPR75についてマウスを用いて観察しており、in vivoでの実験からGPR75の遺伝子変異で肥満の予防の可能性がみられた。このような単純な機構で肥満の改善ができるのであれば、ヒトに対してこの手法を応用すれば画期的な生活習慣病の改善・予防法として注目されると思う。
PNAS 本間さん Vol.118; #34, 35, 36
3冊から14報の紹介でした。
Dayna C. Patterson et al.,
DcpGというタンパク質の特徴、構造的な特性についての論文だった。酸素や一酸化窒素等の気体・嫌気性条件によりc-di-GMP生成量が変化し、バイオフィルム形成能に影響するという結果もあり、興味深かった。
Carys S. Jones et al.,
グラム陽性菌ペプチドグリカンのアセチル化をするOatA酵素は、C末部分がアセチル化に重要であることが知られていたが、N末の機能や特性が不明であった。今回の実験で、OatAのトポロジーと特性を決定しており、アセチル基の移動を伴わせるOatAの作用モデルが提唱されていた。