Science 別所さん #6566, 6571
2冊から2報の紹介でした。

Shane C. Campbell-Staton et al.,
牙を目的とした密猟によって、牙を持つアフリカゾウの割合が変わってしまったという内容だった。人間の行動による影響の大きさを改めて感じた。金吾さんも言及していたが、牙のない個体が狙われにくいことで、異性の牙の有無に対する好みに変化がないか興味がわいた。

Qian Wang et al.,
植物でのmiRNAの生合成についての内容だった。植物では、切断タンパクがRNAの特定の部位を認識して切断することで、低分子の二本鎖RNAが生成されるということであった。他の生物種でのプロセスも気になった。

PNAS 小嶋さん Vol.118 #39, 40
2冊から7報の紹介でした。

Kazusa Beppu et al.,
大腸菌の集団での遊泳方向を制御する試みの論文だった。大腸菌が右側通行というのは知らなかったので、興味深かった。使用菌体は、べん毛が左回転のみで、方向転換ができない変異体のようだったが、菌体のべん毛の回転方向によって集団全体の流れに変化がないのか気になった。

Mario Lopez-Perez et al.,
Vibrio vulnificusに関して、環境による病原体出現リスクを予測するというような内容だった。結果としては塩濃度が病原体の繁殖の一因のようである。この病気について初めて知ったので、とても勉強になった。

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