Nature 金吾さん
4誌から8報の紹介でした。

Leonard Ernst et al.
体内でのメタン合成についての化学的考察でした。
生物畑にいるとどうしても酵素反応を考えがちですので、今回の論文の着眼点は新鮮に感じました。
温度やpHなどの生体内の環境と、今回の考察の反応条件がどの程度マッチングしているのか気になります。

Science 小嶋さん
3誌から5報の紹介でした。

CHUN SO et al.
Microtube架橋タンパク質NUMAによる、紡錘体安定化の研究でした。
NUMAの星状対への局在とKIFC1によるMicrotubeの架橋により紡錘体が安定するということです。
Microtubeの架橋が必要であるという点は意外でした。

JEAN-BAPTISTE LUGAGNE et al.
尿路感染症の再発と抗生物質についての考察でした。
抗生物質採用によって発生する耐性菌ではなく、新種による感染で再発するらしいです。予想外でした。
もしかしたら、尿路感染症に罹患しやすい体質があったりするのでしょうか……?

PNAS 小岩さん
3誌から3報の紹介でした。

Shaojie Cui et al.
FAF1がフェロトーシスを阻害するメカニズムについての研究でした。
多価不飽和脂肪酸(PUFA)の鉄依存性過酸化がフェロトーシスを引き起こすのですが、FAF1はPUFAと鉄イオンを隔離することによりこれを阻止しているようです。
メカニズムとしては面白いと思いました。ぜひ電顕像が見てみたいです。

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