Nature 成田さん Vol. 608, 609, #7921-7927
1. 抗体標識した大腸菌の境界では組み合わせにより凝集した菌体の線が引かれ、これを応用して任意の線画が描けるという報告。思った以上にしっかり直線。
2. 極小の分子モーター。立体障害によって回転に指向性を持たせている。このような障害を設計できれば応用が効きそう。
3. クライオ電顕による解析でタンパク質のバネ構造が判明したという報告。繊維や膜の強度には固いことよりもしなやかであることが大切ということが改めて示された?
4. 単層水分子のシミュレーション。純粋に面白い。こんなことできるんだ。

Nature 金吾さん Vol. 609, 610, #7929, 7930
1. 電顕などによる構造解析によって従来と異なる結果が得られたという報告。金吾さんが今川焼き派ということが判明。ちなみに僕も今川焼き派。
2. 特定の遺伝子の発現によって胚発生を再構成することができたという報告。ES細胞が再生医療に使える世の中だったら大発明なのかもしれない。再生医療よく分からないけど。

PNAS 小岩さん Vol. 119, #35, 36, 37
1. 膜表面にあるタンパク質がカルシウムイオンによるアロステリックな調節を受けて複合体を形成し、膜に空いた穴を修復するという報告。こういった調節は生体内で多く見られると思うが、実際に動作しているデータを見ると本当によくできてるなと思う。
2. リン酸が枯渇すると膜に含まれるリン酸が取り出される(脂質リモデリング)。これによりオートファゴソームの酸性化を阻害できなくなり、捕食されやすくなる。何事も優先順位。食べられた時のことを考えるよりも今生きることを考えなきゃいけないのは真核生物も原核生物も同じ。

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