福嶋さん Science #6627, #6646
・トウモロコシがストリゴラクトンの一種であるジーラクトンを生合成して分泌してストライガの発芽を抑制する機構を持っているらしい。ストリゴラクトンのようなものは昔から知られていたが、トウモロコシ品種のストライガ耐性を見て、何が耐性をもたらしているかを見ていったら、ジーラクトンというものが見つかったらしい。これから品種改良または遺伝子組み換えする際にはこの結果を参考にすれば効率がよさそうだと思った。
・大型肉食獣は人がいないところに住む、中型は大型をさけて人が割といるところらへんに住む、大型を避けて人間の近くに住んだ結果、人にいっぱい殺される。だから、中型肉食動物の生息領域はものすごく限られていてかわいそうなことになっているらしい。が、人間がいない頃だって大型肉食動物はいたのだから、人間のおかげでむしろ繁殖しやすい場所が増えたのでは?と思った。

別所さん Nature #7960, #7961
・2酸化チタンをコロイドとしてつかって液液相分離させることによって、液体をディスプレイの様に使うことができるらしい。文字通り3D、三つの次元を持ったディスプレイが作れるのかもしれない?
・人間の胃腸の中で、phと体に入ってからの時間で場所を判断して細菌叢を採取する方法が画期的だと思い紹介したらしい。
・マンモスの牙からテストステロンの増減がわかったらしい。このテストステロンの増減は現在の象でも保存されている生理学的な特徴らしい。

成田先生 PNAS vol.120 #16, 17
・リポソームに一本の繊維、輪を入れたときの膜の形をコンピューターでシミュレーションをした。
・アルカリ性熱水噴出孔に海水が入り込むことによって自然環境で逆クエン酸回路が実現することを理論的に示されたらしい。炭素が固定されていって、有機物ができるらしいので、生物の起源として、重要な役割をしていそう。高い温度とpHの内外の差、イオン、水素硫化水素、CO2、だけで逆クエン酸回路が回るらしい。
・カビや酵母のコロニーが温度を下げることが見つかったらしい、サーモセンサーで見るだけという単純な手法だが、地球の温度環境に影響を与えているという大きな視点からみると、かなり大事な事実であるのかなぁと思った。
・クライオ電顕での膜タンパク質の新しい見方が開発されたらしい。めちゃくちゃ小さいリポソームに膜タンパク質を発現させるらしい。これが難しくてできていなかったみたいだが、できたらしい。

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