菊本さん Science #6665, #6666, #6667 (#6656)
4冊から3方の報告がありました。#6656は以前に報告があった号でしたが、関連分を拾っていただきました。
Anggara et al: STM (scanning tunnel microscopy)でプロテオグリカンに付いている糖鎖部分を一分子レベルで観察したという結構すごい話。糖の5員環部分から明るいシグナルが出ていました。クライオ条件で銅基盤の上にセットしたサンプルを観察しているようです。検出能が高くなったようで、その改良部分をもう少し知りたいと思いました。
久保田さん PNAS Vol.120, No. 39 and 40
2冊から3報の報告でした。
Andrew et al: 南極のケイ藻がもつプロテオロドプシンの役割を明らかにしようとしていました。このPPRタンパク質はケイ藻の液胞にあると考えられており、沖合の海水表面でその機能を発揮するようです。
Krishnan et al: 小型装置にインスリン発現細胞を埋め込み、マウスに移植して実際にインスリン合成や血液中の血糖値の低下を認めたという報告。動物個体のサイズがまだ小さいのでヒトへの応用にはまだ時間がかかりそうですね。