Nature 丸山さん
3誌から3報の報告でした。
N. Sarhan et al.
妊娠中のマウスに与えるストレスと、子の皮膚疾患の関係についての研究。また、その原因も特定していました。
「妊娠中のストレスは禁物」とよく言うが、因果関係までふくめてこれを実証する研究は初めてのようです。肝に銘じたいと思います。

Science 服部さん
2誌から3報の報告でした。
G. Bishop et al.
生物多様性の向上因子についての研究。
生息域の広さと質が重要なのは容易に想像がつきますが、効果の閾値があるという点が面白かったです。
I. Medina et al.
カモフラージュと警告色の効果についての研究。
紙と虫を用いた疑似餌が、たいへん面白いアイデアだと思いました。
今年のイグノーベル賞で縞模様に塗ったウシの実験がありましたが、模様は案外と重要なのだと改めて認識しました。

PNAS 金吾さん
2誌から11報の報告でした。
F. Camerin et al.
抗体分子の粘性の原因についての研究。
抗体分子内の部分的な電荷による静電気的引力が原因のよう。
ここ最近MDが流行していますが、安易にデフォルメしたモデルを用いると痛い目に合うということを改めて認識しました。
E. Sterin et al.
DDSの1つ、nanoparticles(NPs)の運搬効率を向上させる研究。
NPsに細胞膜を被せることによって、運搬効率だけでなくマクロファージによる食への耐性が向上。
面白い研究だと思ったが、コストパフォーマンスや作製効率を考えると、あまり実用的ではないと感じました。

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