片山さん Nature #8094
Ouyang et al; 本誌では最近の地球温暖化やSDGsの世界的な流れを受けて、そういった関係のボトムアップ計算で積み上げた総体的見積もりの論文が増えています。
世界的な水素資源の出入りの見積もりのその論文は。その流れの一つでありますが、水素を水素単体で見積もっているのか、残基の一部としても見積もっているのか、
図には水素の反応形式とスキームが示されていなかったので、そこはわかりにくかった。

平子さん PNAS Vol.122 #43,49
Charara et al; 蚊の二酸化炭素センサー部位のセンシングの神経細胞の構造は、まるで、シュワン細胞がニューロンに巻き付くがごとく、センシング細胞が複雑な入れ子構造を取ってお互い巻き付いているのは、興味深かった。センシング活性はパッチクランプで可能かも知れないが、約30um幅の細胞をパッチするのは大変であろう。ハエの視細胞の幅は25um程度なので、昆虫の眼のパッチクランプ技術をもつ(限られた)人なら可能になるでしょう。

Hosu et al; 鞭毛モーターの原理の論文では、フラジェラ自体を回す、小型の逆回転モーターが4個有る、ことがわかった論文は興味深いです。私自身はフラジェラ自体にモーターユニットが組み込まれていると思っていましたが、実は、小型の複数のモーターがフラジェラの基部を回転させていて、反転時は、小型モーターの接触位置をフラジェラ基部の内側と外側で切り替えて回転方向を逆転させている、という、かなり複雑なことをやっていることがわかって面白いです。今後モーター同士の出力関係性や、エネルギー効率、サブステップがあるかどうか?など詳細な測定になっていると思われます。

Kitto et al; センチュウの寿命に関する摂食行動の意味の論文は、餌抜きでカロリー制限をするといわゆるサーチュイン遺伝子群が活性化して長寿になるはずが、カロリー無し餌を食べる行動をすると長寿効果がキャンセルされるという結果は大変興味深い。ダイエット=長寿につながるという風潮への警告にも聞こえました。

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