和泉さん Nature Volume 654 Issue 8117から3報
Enamel nanocrystal misorientation increased with meat-eating and agriculture
食生活の遷移や農業の始まりなどにより歯のエナメル層に変化が生じるという論文。肉を食べ始めることによる変化は分かるが、農業の開始も関わっているのは興味深い。やわらかい食べ物が増えてきた現代、また歯に何かしらの変化が生じるのだろうか。
Engineering tough blood clots for rapid haemostasis and enhanced regeneration
ヒアルロン酸を塗った部位で、固まりゲルとなるような赤血球を開発し、実際にマウスで利用した論文。すごい技術だと思った。赤血球の加工をヒトではどのように実現するのか興味深い。

小嶋さん Science #6781, #6786, #6801から6報
The molecular basis of the binding and specific activation of rhizobial NodD by flavonoids
窒素固定細菌のNodDとフラボノイドの結合部位を解析した論文。わずかな変異が入るだけでも結合できない、非常にスペシフィックな結合で少し意外であった。
Mitochondrial control of fuel switching via carnitine biosynthesis
TMLをミトコンドリア内に輸送するチャネルSLC25A45を同定し、β酸化に重要なカルニチンのリクルートのされ方を明らかにした論文。SLC25A45のKOはβ酸化に影響を及ぼすため、体内の脂肪酸をうまくエネルギーに変換できないと考えると恐ろしい。中性脂肪のつきやすさとかに関わるのだろうか?

石川さん PNAS Vol. 123 No. 20 No22から3報
Regulated development of cannibalistic supergiant cells in the ciliate Euplotes gigatrox
カリブ海で採取してきた繊毛虫の一種Euplotes gigatroxが通常の細胞よりも大きいsupergiant細胞を形成するという論文。単細胞生物が突然巨大な体を手にするという非常にインパクトのある論文だった。大きくなったやつも再び通常サイズに戻ったり、一度大きくなるとそれ以降なりづらかったりとその背景には複雑なメカニズムがありそう。この繊毛虫にとって何のメリットがあり、ときどき巨大化するのか興味深い。

BACK