Colloquim 2004

日	発表者	タイトル：内容	紹介論文
2月15日	川岸郁朗	Cyclic di-GMP as a second messenger for cellulose biosynthesis, cell adhesiveness, biofilm formation and motility in bacteria	D'Argenio DA. & Miller SI. (2004) Jenal U. (2004) Tischler AD. & Camilli A. (2004)
2月1日	薬師寿治	02センサー：HemAT, FixLなど酸素結合タンパク質の構造解析と、ArcB, NifLなどの酸素応答に関するタンパク質の反応機構	Malpica R. et al (2004) Zhang W. & Phillips GN Jr. (2003)
1月25日	本間道夫	細胞分裂におけるＺリング構成タンパク質FtsZの集合ダイナミクス：FtsZはＺリングで非常に早く交換されているらしい。そして、細胞質領域でFtsZが形成するヘリックス構造が周期的に動く。	Thanedar S. & Margolin W. (2004) Stricker J. et al (2002)
12月21日	谷ヶ崎仁	バクテリアで海の底を伝わって発電：Geobacter susulfurreducensにおいて外膜タンパク質が鉄を還元し電子を流しているのかもしれない。	Bond DR. et al (2002) Leang C. et al (2003)
11月30日	磯脇晃大	E. coliの走化性タンパク質であるCheYのリン酸化がモーター回転制御に重要だが、アセチル化も重要だ！：では、アセチル化酵素Acsはどのようにして走化性に関与しているのだろうか？	Barak R. & Eisenbach M. (2001) Barak R. & Eisenbach M. (2004)
11月16日	谷ヶ崎仁	環境汚染を生物を使って浄化するBioremediationにおいて有効な細菌走化性での基質の認識と代謝	Singh P. & Cameotra SS. (2004) Parales RE. & Harwood CS. (2002)
11月9日	檜作洋平	超好熱性細菌ThermotogaとAquifexの運動性とタンパク質の熱安定性	Gluch MF. et al (1995) Swanson RV et al(1996) Jaenicke R. & Bohm G. (1998)
11月2日	入枝泰樹	みみのhair細胞OHCに特異的に大量発現していて、振動を起こすモータータンパク質Prestinは、聴覚刺激の増幅に関与していると考えられている。	Liberman MC et al (2002) Zheng J. et al (2000)
10月26日	吉本誠之	低温・高浸透圧・乾燥に応答するRcs系について調べた結果、意外と複雑なtwo-component systemの姿が判明した。	Hagiwara D. et al (2003) Ferrieres L. & Clarke DJ. (2003)
10月19日	寺島浩行	E-cadherinの発現制御がepithelial-mesenchymal tranitions(EMT)において重要である：TwistやSnailなどの転写因子がE-cadherinの発現を負に制御している。したがってこれらの活性化がEMTを引き起こす。	Cano A, et al (2000) Yang J. et al (2004) Kang Y. & Massague J. (2004)
10月12日	小幡祐美	HAMPdomainの役割？？：Nar, CpX, Res, AerなどでHAMP領域のキメラ・変異体を作り役割を調べた。これらはリガンド結合のシグナルを伝えるためにあるらしいが、どんな役割を果たしているのかは分からない。	Appleman JA et al (2003) Baruah A. et al (2004) Herrmann S. et al (2004)
10月5日	伊東靖晃	「枯草菌Bacillus subtilisのMCPについて」：枯草菌走化性のおさらい	Kristich CJ et al (2003) Garrity LF. & Ordal GW. (1995)
9月29日	田島寛隆	バクテリアも個性の時代です？：ノイズや揺らぎはどこから生まれるのだろうか？その問題についてはまだ解明されていない。	Korobkova E. et al (2004) Rao CV et al (2002)
9月21日	坂野聡美	極って何？－peptidoglydanの局在とBranching phenotype : E.coliのペプチドグリカンの合成活性はCell division siteに局在する。そしてCellのbranch formationの細胞壁の合成活性の非対称性によって起こると思われる。また、分岐などの細胞の形の異常にPBP5が関わっている。分岐は極と同等とみなせるだろうと主張されている。	de Pedro MA et al (2003) Nilsen T. et al (2004) Bramhill D. (1997)
9月14日	楠本晃子	Min systemとNucleoid occlusion(NO)によるFtsZ ringの形成位置決定にはlipidの局在が関与している？	Kawai F. et al (2004) Wu LJ & Errington J. (2004)
7月20日	磯脇晃大	大腸菌CheZはCheA-Shortｔ複合体を形成して局在する：局在化は走化性にどのように関与しているのだろうか？	Cantwell BJ et al (2003) Zhao R. et al (2004)
7月13日	福岡　創	Quorum-Sensing System in Agrobacterium tumefaciens：オートインデューサーが動くことによってTraRがダイマー化する。そしてDNAに結合して転写活性を制御する。その構造も明らかになっている。	Newton JA & Fray RG. (2004) Qin Y. et al (2000) Vannini A. et al (2004)
6月22日	小嶋　勝	寒天培地表面をスワームする運動には、細胞形態・走化性・べん毛・Surfactin（分泌物質）などが関与しているらしいが、その実情はまだ解明されていない。	Kearns DB & Losick R. (2003) Kearns DB et al (2004)
6月14日	百武晃宏	鉄還元細菌は不溶性のFe(III)にどのようにアクセスするか？また鉄還元細菌は嫌気条件下で呼吸するためにFe(III)電子を伝達するが、不溶性のFe(III)を利用するためにどのような方法をとるか？	Newman DK & Kolter R. (2000) Childers SE. et al (2002)
6月8日	岡部真裕子	Yersinia やCampylobacterにおけるべん毛のTypeIII輸送装置は病原因子Fops・Ciaも輸送する。	Young GM.et al (1999) Konkel ME. et al (2004)
5月24日	本間道夫	Minタンパク質およびその類似タンパク質の細菌細胞分裂への役割	Donachie WD. (1993) Gerdes K. et al (2004)
5月18日	川岸郁朗	Indole and catechol as extracellular signals in Escherichia coli :インドールは細胞の濃度による発現の制御やバイオフィルム形成に関係しているらしい。又、動物細胞の作るホルモンが病原大腸菌病原因子発現におけるQuorum sensingを担う分子(AI-3)を代行できるらしい。	Wang D. et al (2001) Sperandio V. et al (2003)
5月11日	薬師寿治	回転とATP加水分解とプロトン駆動力の対応を見る	Diez M. et al (2004) Nishizaka T. et al (2004)
4月20日	小幡祐美	胞子形成における新しいDNA-binding protein～RacA～	Ben-Yehuda S et al (2003) Wu LJ & Errington J. (2003)
4月13日	入枝泰樹	ラフトの性質とアルツハイマー病：ラフト形成だけを論じるのではなく、一つの展開として、ラフト形成とアルツハイマーを関連させている論文を特に選び、紹介した。	Schroeder RJ et al (1998) Brown DA & London E. (1998) Ehehalt R. et al (2003)

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