2004年度「べん毛研究交流会」について
細菌べん毛関連研究者の皆様
2004年度の交流会は、雪につつまれた信州白樺湖畔にて最終的に71名の参加をいただき、盛会の内に終了しました。
発表数が多く、スケジュールが少しタイトになってしまいましたが、例年にも増して活発な討論が行われました。来年も、新しいデータを持ち寄り、熱気のこもった楽しい会が開けるように、がんばっていきましょう。
尚、差し引き34,769円の余剰金が出ましたが、次年度の交流会に回すということで、了承いただきたく思います。
2004年度べん毛研究交流会世話人 今田勝巳
2004年度「べん毛交流会」
日時 |
2005年(平成17年)3月2日(水)〜4日(金) |
会場 |
白樺湖レイクサイドホテル山幸閣 |
参加費 |
一人 18,000円 |
発 表:一人30分(内質疑応答10分程度)
ショートスピーチ:15分((内質疑応答5分程度)
発表形式:原則的に液晶プロジェクター(power pointでの発表)
※OHPの利用希望があれば、事前にお知らせ下さい
例年どおり、一人30分の持ち時間で、20分を発表に、残りを質疑にあてたいと思います。20分の発表ではなるべく研究の問題点が浮き彫りになるように(研究の問題点が明確になるように)して下さい。イントロも恒例のことではありますが、どの参加者も意見を交換できるよう、分かりやすく、丁寧にお願いします。今回も10分発表・5分質疑のショートスピーチも設けます。また、特に時間をとって議論したい話題については、総合討論の時間をもうけるなどして対処します。
各研究グループから少なくとも1人には話していただく予定です。参加申込用紙の備考欄に発表の形式(ロング・ショート)と発表する場合の優先順位をご記入下さい。最終的な人選は、当方にて行いますが、特に強く発表を希望なさるトピックがある場合は、その旨を前もってお知らせ下さい。
今回も海外からお客様がいらっしゃいます。
・Ariel Blocker (Oxford)
・Phillip Aldridge (Newcastle)
また、日本人の招待講演者は、以下の2名の方にお願いしました。
・岡田康志(東大・医)
・金丸周司 (東工大・生命理工)
会期は、3月2日(水)午後2時より3月4日午前12時を予定しています。
尚、2日目に自由時間を設ける予定ではありますが、講演希望者が多い場合は、短縮することもあります。
現地は、スキー場がたくさんあります。交流会終了後、続けて滞在を希望の方は、割引料金にて宿泊することができます。希望があればお知らせ下さい
2004年度交流会プログラム
3月2日(水) |
13:00 |
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受 付 |
14:00-15:00 |
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Session 1 【走化性】(Discussion Leader:南野 徹) |
百武晃宏 |
15分 |
コレラ菌の走化性シグナル伝達系に相同なシステムの細胞内局在性 |
田島寛隆 |
30分 |
植物病原細菌Ralstonia solanacearum感染時における hrp レギュロン発現調節 |
太田徳子 |
15分 |
H.pyloriの走化性トランスデューサーTlpCの基質特異性について |
15:00-17:10 |
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Session 2 【モーター(Discussion Leader:曲山幸夫) |
大庭敦史 |
15分 |
Na+駆動型キメラモータの強制回転 |
薬師寿治 |
15分 |
H+型大腸菌とNa+型ビブリオ菌のべん毛モータータンパク質荷電残基の役割 |
15:30-15:40 |
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休 憩 |
福岡 創 |
30分 |
Na+駆動型べん毛モーター固定子タンパク質の組み込みと細胞質領域の機能 |
小嶋誠司 |
15分 |
Anchor of the stator: Analysis of the peptidoglycan binding domain of MotB |
真下拓史 |
15分 |
超低速回転のべん毛モーター |
曽和義幸 |
30分 |
べん毛モーターのステップ解析 |
15:30-15:40 |
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休 憩 |
17:20-18:20 |
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招待講演1 (座長:今田 勝巳) |
岡田 康志 |
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Asymmetry generates unidirectional movement -- a general mechanism for the biological motility-- |
18:30- |
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夕 食 |
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3月3日(木) |
9:00-10:15 |
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Session 3 【べん毛構築(Discussion Leader:川岸 郁朗) |
高橋則子 |
15分 |
フラジェリンの細胞内分布 |
南野 徹 |
30分 |
サルモネラ菌べん毛特異的ATPaseの活性制御機構 |
濱野由見子 |
30分 |
べん毛特異的輸送装置サブユニットFlhA細胞質フラグメントの構造と機能 |
10:15-10:25 |
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休 憩 |
10:25-11:55 |
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Session 4 【運動Discussion Leader:石島 秋彦) |
石川直洋 |
15分 |
海洋性滑走細菌S. grandisの運動装置 |
中村修一 |
30分 |
高粘性環境中のスピロヘータの運動測定 |
松本 学 |
15分 |
サルモネラ菌運動性変異体のコロニー形状の違い |
西鳥羽恵美 |
30分 |
高分子添加時のビブリオ菌の遊泳と粘度異方性 |
12:00-14:00 |
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昼 食 |
14:00-15:00 |
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招待講演2 (座長:小嶋 誠司) |
Phillip Aldridge |
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Coupling flagellar gene expression to flagellar assembly in Salmonella |
15:00-15:10 |
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休 憩 |
15:10-17:00 |
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Session 5 【フック】(Discussion Leader:薬師 寿治) |
吉村英恭 |
15分 |
急速凍結・凍結乾燥によるポリフックの形状ゆらぎの観察 |
保科洋介 |
15分 |
急速凍結・凍結乾燥によるポリフックの形状ゆらぎの観察 |
平野貴謙 |
30分 |
べん毛フックの長さ調節機構 |
守屋奈緒 |
30分 |
べん毛フックの長さ調節機構 |
総合討論 |
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(Discussion Leader:本間 道夫) |
17:00-17:10 |
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休 憩 |
17:10-18:10 |
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招待講演3 (座長:工藤 成史) |
金丸周司 |
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Structure and Infection Mechanism of Bacteriophage T4 |
18:30- |
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夕 食 |
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3月4日(金) |
9:00-10:00 |
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Session 6 【べん毛繊維】(Discussion Leader:松波 秀行) |
柴田敏史 |
30分 |
サルモネラ菌以外のべん毛多型変換 |
内山具典 |
30分 |
サルモネラ菌べん毛線維のラマンおよびラマン光学活性スペクトル |
10:00-10:45 |
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Session 7 【病原性】(Discussion Leader:平野 貴謙) |
水崎秀明 |
30分 |
香り成分と病原性抑制 |
山本典男 |
15分 |
イネ白葉枯病菌のべん毛と運動性に関する研究 |
10:45-11:00 |
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休 憩 |
11:00-12:00 |
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招待講演4 (座長:難波 啓一) |
Ariel Blocker |
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Function and structure of the type III secretion of the Shigella flexneri |
12:00 |
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解 散 |
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