2005年度「べん毛研究交流会」について

細菌べん毛関連研究者の皆様

2005年度の交流会は、群馬の伊香保温泉で行われました。
平成5年に急逝された名古屋大学理学研究科教授今栄康雄先生の奥様である、今栄東洋子先生が、名古屋大学を退職される機会に、思い出とサイエンスについて講演して頂きました。同じ大学に籍を置いている会員も多い中、あまり交流を深める機会に恵まれず、もっと早くに拝聴していればという研究内容でした。最終日は総合討論として、大澤文夫先生がべん毛研究の歴史を話され、現在の研究の進捗状況について厳しく、各研究グループリーダーに聞いておられました。さらなる、べん毛研究の飛躍のために、とても良い刺激になったと思います。
多くの方々のご参加、誠にありがとうございました。





日時 2006年(平成18年)3月5〜7日
会場 群馬県社会福祉協議会「観山荘」
世話人 群馬大学大学院工学研究科 大澤研二
住所 〒376-851 群馬県桐生市天神町1-5-1
電話 0277-30-1662
FAX 同上
e-mail kenji@nms.gunma-u.ac.jp

2005年度「べん毛研究交流会」プログラム

3月5日 15:25〜 開会の挨拶 オーガナイザー 大澤研二
Session 1 【べん毛構造】 (Discussion Leader:松波 秀行)
内山 具典 サルモネラ菌べん毛繊維のラマン及びラマン光学活性スペクトル
藤井美加子 べん毛の多型変換ファミリー
高橋 則子 ロッドの長さ制御におけるFliKの役割
藤井 高志 べん毛ポリロッドの構造解析をめざして
スペシャルトーク(MC:本間 道夫)
今栄東洋子 べん毛を慈しんだ今栄康雄との23年
3月6日 8:45〜
Session 2 【温度感受性】 (Discussion Leader:平野 貴謙)
真下 拓史 スウィッチタンパク質FliGMNの温度感受性
島田 賢史 FlhA細胞質ドメインの温度感受性変異体の熱変性解析
鈴木 大介 コレラ菌の走化性に対する培養温度の影響
Session 3 【モーター】(Discussion Leader:石島 秋彦)
福岡 創 蛍光タンパク質を用いたべん毛モーター構成因子の観察
和田 智之 ビブリオ菌極べん毛モーター固定子タンパクPomA/PomB複合体の極局在の解析
曲山 幸生 ビブリオ菌の極べん毛もコロニーの形に影響を与える
Session 4 【モーター】(Discussion Leader:南野 徹)
小嶋 勝 Vibrio alginolyticusのもつ二種類のべん毛モーターの回転制御機構
宮崎 慎也 サルモネラ菌べん毛モーターの回転と負荷の関係
山本 典男 イネ白葉枯病菌の運動性調節
曽和 義幸 べん毛モーターのステップ
伊藤 博康 未定
14:30〜  
平野 貴謙 FIkバイパス変異株の探索
神名 麻智 捕食細菌Bdellovibrioのべん毛放出
檜作 洋平 べん毛Pリングタンパク質FlgIとジスルフィド結合
Session 5 【フック】(Discussion Leader:真下 拓史)
北尾 彰朗 べん毛繊維・フックの構造変化と分子間相互作用
保科 洋介

べん毛フックの弾性率測定

柴田 敏史 スピロヘーターのべん毛フック
神戸 正臣 根粒菌Azospirillumのべん毛フック
Session 6 【輸送】(Discussion Leader:林 史夫 )
水崎 秀明 サルモネラ菌の病原性発現調節
風谷 謙一 べん毛特異的ATPase FliIのリング複合体形成の制御機構
今田 勝巳 べん毛特異的ATPase FliIの結晶構造
南野 徹 べん毛特異的輸送装置の基質認識モードの切り替え機構
3月7日 8:45〜
総合討論 (コーディネーター:大澤 研二)
大沢 文夫 大沢文夫さんと総合討論