生命としての細菌べん毛研究交流会-99

細菌べん毛関連研究者の皆様

1999年度べん毛交流会を下記の要領にて開催することになりましたので、お知らせ致します。なお、皆様の周囲に、興味のお持ちの方がいらっしゃいましたら、開催の旨、お伝え頂きますようお願い申し上げます。また、来年の会の内容についてのアイデアも広く募っておりますので、ご意見・ご希望などございましたら、ご一報下さい。

1999年度べん毛研究交流会世話人 大澤研二

1999年度交流会

1999年度べん毛交流会

日時 日時:2000年(平成12年)3月9日〜10日
会場 (財)奈良県文化事業団社会教育センター・宿泊施設「かつらぎ」
住所 奈良県北葛城郡新庄町寺口
TEL 074-569-6921(宿泊施設「かつらぎ」)
074-569-6911(奈良県文化事業団社会教育センター)
FAX 0557-36-2681(宿泊施設「かつらぎ」)
0557-36-2681(奈良県文化事業団社会教育センター)

参加予定人数:60人程度(見込)-1月の初旬に決定
参加申し込み:1月15日締切り
参加費用:約12,000円

交通手段:

公共交通機関を利用する場合:
近鉄大阪線(名古屋と大阪難波を結んでいる線)の五位堂駅(急行が止まります )からマイクロバスで約30分です。(当日は、会場までマイクロバスを用意する予 定。ただし、運行は一度のみ。収容人数最大37名。運行予定時刻は後日決定)あるいは、同じ近鉄大阪線の大和高田駅から奈良交通バスの、屋敷山公園前行き(12:54発13:18着)あるいは屋敷山公園前経由忍海駅行き(11:40発12:06着、13:54発14:20着)に乗り、社会教育センター前下車徒歩5分(所要時間約30分)です。
これらの駅には、大阪難波、京都、名古屋から、近鉄特急にて大和八木まで行き、そこで、乗り換えることになります。五位堂駅には急行が止まりますが、大和高田駅 には、急行は止まりませんので、御注意ください。

自家用車を利用する場合:
 西名阪自動車道香芝インターをおりて会場まで。車を使われる方は、ご連絡いただければ後日地図郵送。
招待:今回は海外からのお客様をお招きする予定です。
・David DeRosier(Brandeis),
・Kelly Hughes (Washington State)
※各々にご講演を依頼していますのでどうぞお楽しみに。

・発 表:一人30分(内質疑応答10分程度)
・ショートスピーチ15分((内質疑応答5分程度)
・発表形式:原則的に液晶プロジェクター(power pointでの発表)※OHPも用意

  いつものように、基本的には一人30分の持ち時間で、20分を発表に、残りを質疑にあてたいと思います。20分の発表ではなるべく研究の問題点が浮き彫りになるように(つまり、討論の題材となるような研究の問題点が明確になるように)して下さい。イントロも恒例のことではありますが、どの参加者も意見を交換できるように、少し意識して分かりやすく、丁寧にお願いします。特に時間をとって議論したい話題については、総合討論の時間をもうけるなどして対処したいと思います。また今回は、10分発表・5分質疑のショートスピーチをもうけて、ちょっと聞いてもらいたいというような発表も取り入れたいと思います。とりあえず、以下のようなスケジュールを考えていますが、変更や新しい企画の提案も歓迎いたします。各研究グループから少なくとも1人には話していただく予定です。参加申込用紙の備考欄に発表の形式(ロング・ショート)と発表する場合の優先順位をご記入下さい。最終的な人選は、当方にて行いますが、特に強く発表を希望なさるトピックがある場合は、その旨を前もってお知らせ下さい。なお、講演希望者が多い場合は、2日目の自由時間を短縮することもあります点、どうぞご了承とご協力お願い致します。

1999年度べん毛交流会プログラム

3月9日
13:00 受付
14:00 川岸郁朗(名古屋大・院理・生命理学)
「べん毛研究今日この頃〜2000年の節目に」
14:50 Session 1- 走化性(座長:吉山裕規)
  塩見大輔(名古屋大・院理・生命理学)
「細菌走化性レセプターとメチル基転移酵素の相互作用とその適応における役割」
  深見賢二(名古屋大・院理・生命理学)
「大腸菌走化性レセプターTarのメチル化ヘリックス間相互作用の変化に依存した温度受容能の変化」
  西岡典子(名古屋大・院理・生命理学)
「大腸菌走化性レセプターTap - Tar キメラの温度感受能」
16:05-16:15 休憩
16:05 Session 2- イクロトライボロジ(座長:山下一郎)
  桃園聡(東工大・工・機械知能システム)
「バクテリアべん毛モータ軸受部のトライボロジ解析」
  野村登(松下電器)
「静電反発による液中潤滑モデル」
  劉浩(名古屋工大)
「計算マイクロ流体力学について」
17:30-17:40 休憩
17:40 Session 3- 『昔話(座長:朝倉昌)』
  榎本雅敏 (岡山大・理・生物)
R. M. Macnab (Yale Univ.)
大沢文夫 (愛工大)
3月10日
9:00 Session 4- タンパク質分泌(座長:大西浩平)
  南野徹(Yale Univ.)
"Properties of the cytoplasmic domain of the Salmonella FlhB protein responsible for the substrate-specificity switching of the type III flagellar export apparatus"
  小森谷薫(宇都宮大・院農)
「タイプIII型分泌タンパク質の解析」
9:50 Session 5- べん毛構造(座長:相沢慎一)
  鈴木博文(ERATO・難波プロジェクト)
「FliFリングの立体構造」
  米倉功治(ERATO・難波プロジェクト)
「バクテリアべん毛とキャップ蛋白質HAP2の複合体構造」
  Fadel Samatey(ERATO・難波プロジェクト)
"The crystal structure of the F41 fragment of flagellin"
11:05 Session 6- べん毛回転(座長:本間道夫)
  小林美幸(桐蔭横浜大・工)
「 強制回転後のテザードセルの逆回転」
  西鳥羽恵美(桐蔭横浜大・工)
「 ビブリオの遊泳パターン」
  講演 大澤研二(群大)Oosawa, Kenji
「べん毛繊維の多形変換(Transformation of bacterial flagellar filament)」
13:00 Session 7- イオンチャネル(座長:杉山滋)
 

村本和優(姫路工大・理)
「チトクロム酸化酵素のプロトン輸送経路(Hチャネル)の解析」

  小嶋勝(名古屋大・院理・生命理学)
「ナトリウム駆動型べん毛モーター蛋白質再構成系におけるイオン流入の検出」
  浅井友香子(名古屋大・院理・生命理学)
「ナトリウム駆動型べん毛モーター蛋白質のイオン認識」
  依光朋宏(構造解析G)Furukawa, Yukio
「ナトリウム駆動型べん毛モーター蛋白質間の相互作用」
14:40 総評
15:00 終了