Colloquim 2004

発表者 タイトル:内容 紹介論文
2月15日 川岸郁朗
Cyclic di-GMP as a second messenger for cellulose biosynthesis, cell adhesiveness, biofilm formation and motility in bacteria
2月1日 薬師寿治
02センサー:HemAT, FixLなど酸素結合タンパク質の構造解析と、ArcB, NifLなどの酸素応答に関するタンパク質の反応機構
1月25日 本間道夫 細胞分裂におけるZリング構成タンパク質FtsZの集合ダイナミクス:FtsZはZリングで非常に早く交換されているらしい。そして、細胞質領域でFtsZが形成するヘリックス構造が周期的に動く。
12月21日 谷ヶ崎仁 バクテリアで海の底を伝わって発電:Geobacter susulfurreducensにおいて外膜タンパク質が鉄を還元し電子を流しているのかもしれない。
11月30日 磯脇晃大 E. coliの走化性タンパク質であるCheYのリン酸化がモーター回転制御に重要だが、アセチル化も重要だ!:では、アセチル化酵素Acsはどのようにして走化性に関与しているのだろうか?
11月16日 谷ヶ崎仁 環境汚染を生物を使って浄化するBioremediationにおいて有効な細菌走化性での基質の認識と代謝
11月9日 檜作洋平 超好熱性細菌ThermotogaAquifexの運動性とタンパク質の熱安定性
11月2日 入枝泰樹
みみのhair細胞OHCに特異的に大量発現していて、振動を起こすモータータンパク質Prestinは、聴覚刺激の増幅に関与していると考えられている。
10月26日 吉本誠之
低温・高浸透圧・乾燥に応答するRcs系について調べた結果、意外と複雑なtwo-component systemの姿が判明した。
10月19日 寺島浩行 E-cadherinの発現制御がepithelial-mesenchymal tranitions(EMT)において重要である:TwistやSnailなどの転写因子がE-cadherinの発現を負に制御している。したがってこれらの活性化がEMTを引き起こす。
10月12日 小幡祐美 HAMPdomainの役割??:Nar, CpX, Res, AerなどでHAMP領域のキメラ・変異体を作り役割を調べた。これらはリガンド結合のシグナルを伝えるためにあるらしいが、どんな役割を果たしているのかは分からない。
10月5日 伊東靖晃 「枯草菌Bacillus subtilisのMCPについて」:枯草菌走化性のおさらい
9月29日 田島寛隆 バクテリアも個性の時代です?:ノイズや揺らぎはどこから生まれるのだろうか?その問題についてはまだ解明されていない。
9月21日 坂野聡美 極って何?−peptidoglydanの局在とBranching phenotype : E.coliのペプチドグリカンの合成活性はCell division siteに局在する。そしてCellのbranch formationの細胞壁の合成活性の非対称性によって起こると思われる。また、分岐などの細胞の形の異常にPBP5が関わっている。分岐は極と同等とみなせるだろうと主張されている。
9月14日 楠本晃子 Min systemとNucleoid occlusion(NO)によるFtsZ ringの形成位置決定にはlipidの局在が関与している?
7月20日 磯脇晃大 大腸菌CheZはCheA-Shortt複合体を形成して局在する:局在化は走化性にどのように関与しているのだろうか?
7月13日 福岡 創 Quorum-Sensing System in Agrobacterium tumefaciens:オートインデューサーが動くことによってTraRがダイマー化する。そしてDNAに結合して転写活性を制御する。その構造も明らかになっている。
6月22日 小嶋 勝 寒天培地表面をスワームする運動には、細胞形態・走化性・べん毛・Surfactin(分泌物質)などが関与しているらしいが、その実情はまだ解明されていない。
6月14日 百武晃宏 鉄還元細菌は不溶性のFe(III)にどのようにアクセスするか?また鉄還元細菌は嫌気条件下で呼吸するためにFe(III)電子を伝達するが、不溶性のFe(III)を利用するためにどのような方法をとるか?
6月8日 岡部真裕子 Yersinia Campylobacterにおけるべん毛のTypeIII輸送装置は病原因子Fops・Ciaも輸送する。
5月24日 本間道夫 Minタンパク質およびその類似タンパク質の細菌細胞分裂への役割
5月18日 川岸郁朗 Indole and catechol as extracellular signals in Escherichia coli :インドールは細胞の濃度による発現の制御やバイオフィルム形成に関係しているらしい。又、動物細胞の作るホルモンが病原大腸菌病原因子発現におけるQuorum sensingを担う分子(AI-3)を代行できるらしい。
5月11日 薬師寿治 回転とATP加水分解とプロトン駆動力の対応を見る
4月20日 小幡祐美 胞子形成における新しいDNA-binding protein〜RacA〜
4月13日 入枝泰樹 ラフトの性質とアルツハイマー病:ラフト形成だけを論じるのではなく、一つの展開として、ラフト形成とアルツハイマーを関連させている論文を特に選び、紹介した。
Copyright©2009-2015 Group of Biomembrane Functions. All rights reserved.