Colloquim 2013

発表者・論文・概要
2月26日 小野 宏樹

Bowman GR, et al (2008)
Laloux G, et al (2013)
Laloux G, et al (2014)

Caulobacterのcell biology〜 染色体分配を助けるPopZの極局在メカニズム:
@PopZの発見
APopZのフィラメント形成が極局在のカギとなる
Bなぜ蛋白質が極局在するのか?

1月29日 森 安梨沙

Inaba K, et al (2008)
Li X, et al (2009)
Hizukuri Y, et al (2012)

大腸菌のストレス応答シグナル伝達σE経路におけるRseAのSite-2切断制御について:
@RseAのSite-2の切断におけるRsePの2つのPDZドメインの制御
ARsePの切断にはRseAのVal148が重要である
Bin vivoのRsePによるRseAの切断の認識にRsePの特定のアミノ酸残基は必須ではない

1月22日 Kumar Ananthanarayanan

Bonanni PS, et al (2012)
Clarke TA, et al (2011)
Breuer M, et al (2012)

発電する細菌:Shewanella oneidenisisの発電を可能にする膜に存在するタンパク質の構造と機能(MtrF)

12月11日 松永 詩歩

Wang YK, et al (2010)
Ran LY, et al (2013)

深海バクテリアから分泌されるコラーゲン分解性セリンプロテアーゼMCP-01について:
@MCP-01のPKDドメインについて
AMCP-01のコラーゲン分解メカニズムについて

12月4日 西垣 岳彦

Sugimoto TN, et al (2012)
Hosokawa T, et al (2010)
Werren JH, et al (2008)

節足動物やフィラリア線虫に共生するWolbachia属細菌:
ガの性決定を改変したり、トコジラミの栄養器官として機能する。

11月27日 大羽 哲也

Burre´ J, et al (2010)
Shi L, et al (2012)
Rizo J, et al (2012)

シナプス小胞輸送と関連タンパク質:
α-シンクレインがSNARE複合体の集合を促進する事がわかった。またSNARE複合体は1つで融合し、3個以上でポアを開けるらしい。

11月20日 米田 拓郎

Montminy SW, et al (2006)
Cirl C, et al (2008)

宿主のリポ多糖(LPS)認識機構vsグラム陰性菌:
@37℃で培養したペスト菌のlipid AはTLR4(Toll-like receptor-4)の活性化を阻害する
A尿路病原性大腸菌のタンパク質TcpCはTLRのシグナル伝達を阻害する

11月13日 竹川 宜宏

Siponen MI, et al (2013)
Komeili A. (2012)

磁性細菌が持つ磁石:
マグネトソーム形成の分子メカニズム に関するほんの一部分のお話

11月6日 郷原 瑞樹

Kainosho M, et al (2006)
Miyanoiri Y, et al (2012)

NMRとSAILアミノ酸:
タンパク質の構造とダイナミクス研究のための立体整列同位体標識法

10月16日 朱 世偉

Duke TA, et al (2001)
Bai F, et al (2010)

高分解能の光学顕微鏡を用いた細菌鞭毛の回転計測により、モータースイッチ複合体に関する複数状態のスイッチングを検出した。高次構造の伝播モデルによるサブユニット間及びサブユニットとリガンド間の高次構造の結合が確率論的に生じていることが示唆されていた。この高次構造伝播モデルにより、スイッチングを説明できる。

10月9日 稲葉 敏

Bonsor DA, et al (2009)
Li C, et al (2012)

コリシンE9やAがTol-Pal系を介して毒性を出す機構

10月2日 尾上 靖宏

Lummis SC, et al (2005)
Valiyaveetil FI, et al (2004)
Valiyaveetil FI, et al (2006)

非天然アミノ酸を用いた膜蛋白質の解析

9月25日 塚本 卓

Tsukamoto T, et al (2013)

@ 真正細菌由来グロエオバクターロドプシンは、界面活性剤および細胞膜中で三量体を形成する。
A 三量体構造はpH依存的に転移する。
B 三量体から単量体への解離は、プロトンアクセプターAsp121のプロトン化が引き金となる。
C Asp121と相互作用するHis87は、三量体形成に必須の残基である。
D GRのプロトン輸送反応は、三量体構造を変化させる大きな構造変化を伴う可能性がある。

9月11日 小嶋 誠司

Boehm A, et al (2009)
Steiner S, et al (2013)

バイオフィルム形成:EPS合成酵素複合体にc-di-GMPが作用する:
@リボソームに作用する抗生物質によってc-di-GMP依存的にバイオフィルム形成が促進
Ac-di-GMPはアロステリックにPgaC-PgaD複合体の形成及び糖転移活性を制御する

7月10日 本間 道夫

Linke D, et al (2006)
Hartmann MD, et al (2012)
Ishikawa M, et al (2012)

細菌の細胞表層への分泌は、タイプI〜VIIIに分類される機構で行われる。この中で、タイプVに分類されるオートトランスポーターの中で、内幕をSec機構で分泌され、外膜をβバレル構造で通過して、付着繊維を作るものがある。Trimeric Autotransporter Adhesinを中心に紹介する。

6月27日 山口 絵里花

Li H, et al (2011)

大腸菌べん毛モーターの集合と安定

6月19日 高島 明里

Bange G, et al (2011)

タンパク質によるSRP-GTPase活性の分子的進化の構造的根拠

松永 詩歩

Terahara N, et al (2012)

K+駆動型べん毛モーターの発見

6月12日 米田 拓郎

Brouns SJ, et al (2008)
Marraffini LA, et al (2010)
Seed KD, et al (2013)

CRISPR-Cas systemについて:
@pre-crRNAはCascadeによって切断される
ACRISPRはスペーサー上流の配列で自己・非自己を識別する
Bコレラ菌のファージは宿主の抗ファージ系を無力化するCRISPR-Cas systemを持っている

6月5日 西垣 岳彦

Reith F, et al (2009)
Fairbrother L, et al (2013)
Wiesemann N, et al (2013)

金粒子を生産する細菌 Cupriavidus metallidurans
@C.metalliduransは毒性のある金イオン(III)をエネルギー依存的に還元して無毒の金粒子を作っている
AC.metalliduransがチオ硫酸金(I)から作った金粒子は天然の金鉱物と似ている
B金イオンによる重金属耐性関連遺伝子の発現制御

5月22日 大羽 哲也

Hammond SM, et al (2001)
Matranga C, et al (2005)
Kwak PB, et al (2012)

RNA silencingの構造基盤Argonauteについて:
@RISCに含まれるArgonaute-2というタンパク質がRNAiに大きく関わっていることが明らかになった
ARISC内部のsiRNAが一本鎖になる過程にArgonauteが関与していることが明らかにされた
BArgonauteのNドメインの機能を変異導入によって調べ、N末端ドメイン二本鎖の一本鎖化を行っていることがわかった

5月15日 堀田 秀麿

Nagai H, et al (2002)
Choy A, et al (2012)
Hubber A, et al (2010)

Legionella pneumophilaの感染:
レジオネラ菌のグアニンヌクレオチド交換因子RalFやオートファジー阻害因子RavZの働きと感染との関連が明らかになった。

5月8日 森 安梨沙 

Perez JT, et al (2010)
Vreede FT, et al (2011)
Medina RA, et al (2011)

インフルエンザウイルスのRNA転写・複製調節:
svRNAが転写から複製の切り替えを調節し、ウイルスRNAの複製はRdRpやNPのRNAへの結合が重要だがNPのオリゴマライズ活性は重要ではないことが明らかになった。

5月1日 西野 優紀 

Wang JD, et al (2007)
Denapoli J, et al (2013)
Kanjee U, et al (2012)

(p)ppGppと複製伸長:
緊縮応答を制御するppGppが直接的に結合するターゲットが明らかにされている。

4月23日 小野 宏樹 

Pearce MJ, et al (2008)
Striebel F, et al (2010)
Maupin-Furlow J. (2011)

バクテリアにおけるユビキチン様タンパク質Pup:
細菌にも真核生物のようなタンパク質分解経路をもつものがある

4月17日 竹川 宣宏 

Bowen D, et al (1998)
Lang AE, et al (2010)
Gatsogiannis C, et al (2013)

Photorhabdus IuminescensのABC型毒素:
この細菌はこん虫に感染して、細胞内に毒素を注入して殺す。毒素の働きと細胞内への注入機構が分かってきた。

4月10日 郷原 瑞樹 

Schaefer JK, et al (2011)
Parks JM, et al (2013)

水銀を有機水銀に変える細菌遺伝子が明らかになった。

Copyright©2009-2015 Group of Biomembrane Functions. All rights reserved.